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地域の持続性を築く。

クライアント紹介:(株)bellnote代表取締役 西城 和人さん

「100年後の未来を作る原動力を創造する」を合言葉に、地域課題の解決にあたっているのは(株)bellnote代表の西城 和人さん。

これまで培ったノウハウを活かし、地域の活性化、産業振興に日々尽力しています。

その活動は、国内でも数カ所に及び、そこから見えてくるものは彼のローカルに対する強い想いです。西城さんは話します。

理屈や論理ではなく、想いが大事だと。

ひとの働き方は社会の一部です。

僕らの生活の一つひとつを、見直していきたくなるインタビューです。

高知県高知市土佐山での取り組み (ブランド・プロデュース)

–西城さんの取り組みについて、教えてもらってもいいですか?

西城 はい、現在は地方自治体や地域の事業者向けにwebマーケティングを中心としたソリューション・サービスを提供しています。

まあ、具体的には・・・地域プロジェクトを進めるための人材獲得だったり、地域の稼ぐ力を養うDMO構築、地域産品の販売体制の強化や関係人口づくりといったところでしょうか。扱う課題は多岐に渡りますね。

もともと会社員時代に、比較サイトやメディア、ポータルサイト、ゲームなど幅広いサービスに携わっていたんですよ。

そこでの経験やノウハウを活かして、地域の課題に取り組んでいます。

–活動を通して注意していることだったり、心がけていることはありますか?

西城 そうですね、常に頭にあるのは地域の持続性を築くことです。

現在関わっている地域にも消滅可能性都市に該当するエリアが多いです。

衰退をいかに食い止めるか、いかに活力を注入するかが急務になっていますね。

キーマンがいるから地域が回るとか、キーマンがいなくなったから止まるとかというのではなく、地域で自走できる環境を作ることこそが当面の役目だと思っています。

高知県長岡郡本山町での取り組み (間伐材を使った商品開発プロジェクト

–起業に至った経緯を教えてもらってもいいですか?

西城 前職で働いていた頃、責任ある仕事なども任され、一生懸命頑張ってはいたんです・・・でも、30代も半ばに差しかかった頃からこのままでいいのかなと疑問を抱くようになりました。

成長している企業の中で責任ある仕事を任され、世間的に見たら「幸せ」なんだと思うんです。

でも、自分の本音を言えば・・・5年先、10年先が見えない。このまま、そこでずっと働くイメージが描けなかったんですよね。

完全、迷子になっていましたね(笑)

そのくらいの時期から漠然と独立、起業を意識するようになりました。

–地方を活動のフィールドに選んだのはなぜですか?

西城 えーと、もともと仕事においては「大義」を大事にしたいんです。

それが社会にとってどんな意味があるのかとか・・・真面目に考えちゃうんですよね(笑)

ただ、起業を意識してから厄介だったのは、何を事業の主軸にすればいいのか?

どんな事業で誰の課題を解決するのか?これを決めあぐねていたんです。

自分が何をしたいのかが分からなかったんですよね。

–そこが決まらないと、どうにも動けないですよね。

西城 最初は友人に相談したりしていたのですが、出口が全く見えず、結果会社も辞めるに辞められない。

悶悶としている日々が続いていましたね。

–それで当サービスの受講に至ったということですか?

西城 そうです。

事業は熱のこもったものにしたいと思っていて、それにはとにかく自分の価値観を深掘りする必要があると思いました。

–実際に受講してみていかがでしたか?

西城 正直、自分にどんな情熱があるのか、最初は全く分からなかったんですよ。

でも、セッションを繰り返すうちに、徐々に心が動くポイントが分かってきて。

不条理なことに対する憤りだったり、弱者に対する慈しみの心が強いことが分かったんです。

・・・その中でも特に強い感情は、日本の田舎に向くものでした。

–日本の田舎に対する想いに気づいたということでしょうか?

西城 そうです。物心ついた時、僕は宮城県石巻市に住んでいました。

自然に囲まれた環境の中で育つことは、安心感と心地よさを与えてくれました。近所には親戚も住んでいて、よく川で遊んだりしてたっけ(笑)魚がよく釣れるんです!

子供の頃の記憶なので、ぼんやりしてはいますが・・・確か祖父が地域を束ねる人だったんですね。町の有力者っていつの時代もいるじゃないですか?

大人たちが祖父を尋ねて家にやってくる。

それがどこか誇らしく、子供心に爺ちゃんカッコイイと思っていたんですよ。

人の輪の中で邑が形成され、生活が守られる。

・・でも、そのローカルが今、危機的な状況にあります。

自分が大切にしている世界が、崩れかかっていることに危機感を抱いたんですよ。焦りを感じました。

これが地方を活動のフィールドに選んだ理由です。

セッションを通じて、気付けていなかった価値観を見つける事ができました。

まあ、本当に自分のことは、自分一人で考えてても分からないものですね(笑)

会社のミッションやビジョンを考えることは大切ですが、それ以上に大切なのは自身のミッションやビジョンと会社のそれを「一致」させることです。

そのことを強く実感しました。じゃないと夢中になんかなれないです!

復興庁主催のセミナーに登壇

–最近法人化されたと聞きました。

西城 そうです、2019年に株式会社bellnoteとして法人化することができ、既に複数のクライアントさんとの取り組みもスタートしています。

”100年先の未来を作る原動力を創造する”をミッションに、国内を走り回ってますよ。

これから更に事業を加速させ、社会に対する影響力を強めていきたいですね。

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