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未来の自分に「今」なっている?

28歳の頃、新卒で入った会社を退社し数ヶ月間、職につかずにフラフラしていた時期がありました。

いよいよ貯金も少なくなってきたので、止むを得ず重い腰をあげて、転職活動を開始したんです。

印象的だったのが、ある会社での面接試験でした。

今はもうその会社の名前も忘れてしまいましたが(汗)

・・・確か渋谷にオフィスがあったような気がします。

ちょっと日焼けしたイケイケな社長さんが面接に出てきて、

30~40分ほど話をしました。

元々、面接受けは良い方なので、この日も順調に受け答えをしていたのですが、

ある一つの返答に対して、その社長さんからツッコミが入りました。

確かそれは「将来どうなりたいか?」といった内容の質問だったと思います。

それに対して、自分は「○○のことをして、幸せになりたい!!」と答えました。

何をしたいと話したのか、当の本人が覚えていませんが(笑)、

社長さんが引っかかったのは、自分が発した「幸せになりたい」という表現。

厳密に言えば、『「幸せになりたい」とは「今は幸せではない」と言っているようなものだ』と指摘されたんです。

『その考え方では、一生幸せにはなれない。思考そのものを「自分は幸せだ!」に変えていかないとダメ!』

そう言われたのを記憶しています。

当時の自分にとっては、イマイチ腹落ちできず、

首を傾げながら、その場を後にしました。

でも、ここでのやりとりから10年以上経っても、未だにこの時のことを覚えているんですね。

人は未来を考える際に、今の自分とは異なる「一皮向けた自分」を想像しがちです。

今はこういう状況だけど、未来の自分はこうなっている!

例えば・・・

今は自分に自信がないけれど、未来の自分は自信に満ち溢れている。

今は心配事が多いけれど、成功した時の自分はポジティブな思考を持っている。

こんな感じの妄想です。

今と未来を物質的な違い、経済的な違いで比較すれば、もちろん理想と現実に乖離は生まれるでしょう。

しかし、今と未来の「自身のあり方」に乖離があるのだとすれば、少し話はややこしくなるのです。

というのも、成功した未来を築くのが、自信満々な状態の自分であるとするならば、どうやってそこにたどり着くことができるでしょう?

多くの成功している人の共通点は実はここにあると思います。

つまり、彼らは未来の自分に「今」なっている!

人生の9割はメンタルで決まります。

どんなに魅力的なミッション、ビジョンを掲げようが

それさえも支配するのが「自分の心の在り方」です。

セルフイメージといってもいいですね。

今の自分がポジティブなマインドを持たない限り、

成果を出すことも、自信に満ちた自分になることもできません。

しかし、「デキる自分」に「今」なることができれば、望む成果が付いてくるのは時間の問題です。

理想の未来は今の自分が作る。

不安があるのは自然なことです。

でも、そういう感情が襲ってきた時には自分の理想の尺度に照らし、選択することを心がけましょう。

今の自分ではなく、未来の自分の尺度で考える。

私も日々、このことを自分に言い聞かせながら生活しています。

28歳の時に言われた面接の一言は、時間を置いてそのことを自分に教えてくれました。

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